1000点のカタログからカーペットメーカー出身の専門家が、あなたにとってベストなオーダーカーペットを提案する全国通販のお店。

焦げ跡が残らない唯一の繊維がウールです。
カーペットは素材によって燃え方が違います。
当店取り扱いのカーペットのほとんどが防炎認定品です。従ってカーペット自体は燃えにくいのですが、素材によって燃え方が違い、繊維の燃え残り形状に差があります。

• ウールが燃えにくくしかも焦げ跡が残らない理由
  ウールの構成分子には、燃えにくい窒素が沢山含まれ、さらに繊維が水分を沢山含んでいるために発火点が高いのです。それはウールが動物性繊維だから。火を つければ燃えますが、パイルの先端が炭化するだけです。焦げ跡部分は、ブラシでこすってオキシドールを含ませたガーゼでふけば元通りの美しさです。
• 素材による燃焼特性の違いも重要です
  火災で恐いのは、炎もさることながら、一酸化炭素中毒。ウールは、危険な一酸化炭素ガスの放出量が低く、煙も透明に近いので、他の繊維よりも安全性が高いと言えます。

防炎タイプのカーペット

火事の原因としてタバコの不始末がよく報じられますが、防炎性能を持つカーペットは本当に信頼できるのか？実際に火の付いたたばこを置いて実験してみました。

ナイロン製品もウール製品も、どちらも防炎タイプなのでさすがに燃え上がることはありませんでした。ただ火の熱で、パイルが大きく変化したことに注 目です。ナイロンは繊維がすべて跡形なく溶けて固まってしまいましたが、ウールは黒く炭化しただけで溶けることはありませんでした。

ではタバコの焦げた部分の、後始末を試してみましょう。まずは、ＢＣＦナイロンの動画をご覧ください。

ウールは、実際に焦げ跡を無くすことができるのでしょうか？

天然繊維なので焦げた部分は完全に炭化しているので、歯ブラシで簡単にこすり取ることができました。ただし繊維先端の炭化一歩手前の茶色く変色した 部分は、いくら歯ブラシでこすっても取れることはありませんでした。オキシドールも漂白効果を考えてのことでしょうが、実際には何の変化も起きません。最 終的にはその茶色い部分をハサミで切り取ってやれば目立たなくなるかもしれません。

いずれにしてもここまで長時間タバコを放置すると、繊維が無くなってしまうほど炭化しますので、きれいにしてもそこだけ凹んでしまってかえって目立つような気もしました。

いくら防炎品でウールだからといっても、タバコを落したら悪化する前に拾いましょうね。こうならない前に、タバコの始末に十分気をつけることが先決です。

ウールカーペット